平屋の人気が高まっているのはなぜ? 理由とリノベーション時の注意点を解説


現在、日本の一戸建て住宅は、9割近くが2階建てになっています。しかし、近年では平屋(1階建て)のよさが見直され、平屋で生活したいと考える方も増えてきました。今から平屋に住みたい時は、中古の平屋住宅をリノベーションするのがおすすめです。ここでは、平屋の人気が高まっている理由や、リノベーションする際の注意点をご紹介します。




■平屋は階段がなくバリアフリー。家族との交流も生まれやすい


一戸建ての大半が2階建てであることから、少なくともここ数十年は2階建てがトレンドだったとわかります。では、なぜ今になって平屋の人気が高まってきたのでしょうか。主な理由を見ていきましょう。



・階段がないのでバリアフリーになる



平屋には2階がないため、当然ながら階段もありません。これは、高齢者や車椅子の方にとっては大きなメリットです。高齢になり足腰が弱ってくると、階段を上り下りするだけでもつらくなります。階段を使わなくて済むよう、1階だけで生活するようになってしまうケースもあるでしょう。


そのため、高齢者のいるご家庭では、平屋の方が生活しやすいことが多いのです。現在の日本は高齢化が進行しているため、平屋の需要も高まってきていると考えられます。小さなお子さんがいるご家庭でも、階段からの転落を防げるので安心。加えて、階段用のスペースを確保する必要がなく、自由な間取りを実現しやすいのもメリットです。


そして、一度平屋にしてしまえば、何十年にもわたってバリアフリーの家に住み続けられます。最初は2階建ての家に住み、年を取ったら平屋に減築もしくは引っ越す……という方法もありますが、大きな費用と手間がかかるのは否定できません。老後の生活や費用の節約を考慮すると、若いうちから平屋を購入する価値は十分にあるといえます。



・家族との距離が近くなる



2階のない平屋では、家族全員が1階で生活することになります。そのため、自然と家族との距離が近くなり、家庭内での交流が生まれやすくなるでしょう。家族との関係が希薄になるのを防ぎ、和気あいあいとした家庭を築きたい時は、平屋での生活がおすすめです。


また、目の届く範囲が広くなることから、家族が家のどこにいるのかも把握しやすく、小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では安心感があります。事故の発生しにくい安全な家を作りたいなら、平屋が適しているでしょう。




■平屋のリノベーションでは、防犯対策や築年数に注意


平屋には多くのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。平屋のリノベーションを成功させ、理想的な住まいを手に入れるためには、デメリットを軽減するための対策が重要です。注意すべきポイントを知っておきましょう。



・防犯対策はしっかりと行う


平屋は1階しかないため出入りが簡単です。これは、火災の時などに逃げやすいというメリットになりますが、泥棒や不審者に侵入されやすいということでもあります。また、家全体が外から見られやすいという点にも注意しなければなりません。塀やフェンス、センサーライト、防犯カメラや防犯ガラスなどを設置して、防犯対策に力を入れましょう。



・天井を高くして圧迫感をなくす



古い家屋は天井が低いことが多く、圧迫感を覚えがちです。加えて、平屋は2階がないため、何も考えずに設計すると間取りが単調になる傾向にあります。そこで、天井高を高く設計したり、部屋ごとに天井高を変えたりといった工夫をしてみましょう。幸い、2階のない平屋では、天井高を高めに設計しやすくなっています。



・築年数もチェック


古民家などの古い建物をリノベーションする時は、どこまで手を加えればいいのか判断するためにも、築年数のチェックが必須です。特に、1981年6月1日よりも前に建てられた家は、いわゆる新耐震基準を満たしていない可能性があります。この場合は耐震工事が必要となり、その分費用もかかってしまうので、耐震性能は必ず確認しておきましょう。



埼玉県越谷市のノアプランニングでは、お客さまのご要望をお聞きしながら最適なプランをご提案しています。「平屋の古民家をリノベーションしたい」「費用がどのくらいかかるのか知りたい」など、平屋のリノベーションに関することは、住まい工事の専門家・ノアプランニングまでお気軽にご相談ください。